つくばサイエンスツアーに行ってきました
ルートはつくば駅から、国土地理院、つくば植物園、地質標本館、サイエンス・スクエアつくば、筑波宇宙センターです。
つくばの見どころ入門編の見学できる施設が乗り降り自由のバスで移動できるつくばサイエンスツアーバス。一日券を首に下げてゴー!
つくばには国立や民間の研究機関がたくさんあり、無料や少額で見学できる展示場などもたくさんあります。学校などでグループになれば つくばサイエンスツアー として見学可能な研究施設を紹介したり、コースの相談に乗ってくれたりします。
個人や家族で行けるところもありますので、最初はどんな施設があるか見て、それぞれのホームページで見学方法を探すこともできます。
つくばの見学できる施設一覧
https://www.i-step.org/tour/research-institute/#map
自分で探したり手配したりは敷居が高い方、いくつか軽く見て回りたい方は つくばサイエンスツアーバス がおすすめですよ。気に入ったところには次から自分でいけますもの。一日券が500円で、巡回するバスに自由に乗り降りができます。おすすめ見学どころの中から好きなところを見学して回ろう。
ガイド付きツアーもあるので、案内があった方がいい人は日程を確認して申し込んでから行こう。
つくばサイエンスツアーオフィス
https://www.i-step.org/tour/index.html
つくばサイエンスツアーバス
https://www.i-step.org/tour/tsukuba-science-tour-bus.html
私は昨日、つくばサイエンスツアーバスのガイドさん同行コースを申し込んで、親子連れにまじって大人一人で参加してきました。大人一人って浮くかなと少し心配したのですが、案外平気でした。割りと大人がいたよ!
※スタッフガイド同行コースは、申込フォームからの事前予約が必要です。気を付けてね。そして、日程が近づくと確認メールが来ます。ちゃんと返事しよう(汗)
集合は朝の9時頃、つくばセンターバスターミナル8番乗り場です
つくばセンター乗車場所のご案内|関東鉄道|地域のふれあいパートナー
つくばエクスプレスつくば駅A3番出口出ると目の前がバス乗り場のロータリーです。わかりやすく番号が出ていますので、一番奥の8番乗り場あたりで待ちます。時間になるとガイドさんが来て、名前をチェックしてパンフレットをくれるので、そのままバスが来るのを待ちましょう。お子様連れの方は水分を忘れずに。おトイレはあちこちにあるので心配ありません。
バスは つくばサイエンスツアー と書かれたバスがきます。これは誰かが申し込んだ団体の専用バスではなく、市内のおすすめを回るバスで、他のお客さんもいます。
バスの前の入り口から乗って運転手さんへ現金で500円渡して、首から下げる一日券を受け取ります。この一日券はPASMOやスイカは使えないので、現金で用意しましょう。今日はこの後、植物園でも320円払います。あと必要なのはお昼代と必要なら飲み物やお土産代です。
周りの人が買っていたお土産の中で一番高そうなのはH3ロケット8000円越えでした。戻って自分も買おうかと思うほど迷ったのは、300円のガチャでガラスの中に惑星がレーザー加工されたクリスタルガラスものです。帰りのバスの集合場所で知らない子供に見せびらかされて悔しかったので、「Mercury って書いてあるね」とマウントを取りに行ったところ「水星かあ。」と返されたのでめちゃくちゃ関心しました。最近の子供すごいな。
自分はJAXAでカラビナリールクリップと、地質標本館でチケット類を入れるのにちょうど良さそうなケースを2種類(アンモナイト化石の薄片とかんらん岩薄片)、それとティラノサウルス化石のふせんを買いました。植物園でぬいぐるみを買いそびれたのが心残りで、その後は迷わず購入しました。バス停より前にガチャの中身を知っていたら二回くらいしたかも知らん。
つくばサイエンスツアーの最初は 国土地理院 地図と測量の科学館
電子化基準点があります。これは日本全国1300箇所にある緯度経度を計測するものだそうで、大きな金属製のマッチ棒みたいでした。地図の測量に使った小さな飛行機などもあります。
つくばサイエンスツアーの二か所目は 筑波実験植物園
筑波実験植物園(つくば植物園) Tsukuba Botanical Garden
ここは入館に320円必要です。18歳以下(満18歳に達する日以降の最初の3月31日まで)と65歳以上は無料だよ。年齢証明できるものを持って行こう。企画展もあり、園内は別のガイドさんが付きます。
今はクレマチス展をやっていて、ここでツアーはクレマチスを見に行くグループと行かないグループに分かれました。私は人数が少ない方、クレマチスは見ない方に入りました。もともとがぼんやりしているので、忙しいグループに入ると落ち着かないと思ったのです。
常緑樹のセコイアと、セコイアの親戚だけど落葉なメタセコイアが一本置きに並んだ並木道を歩き、肉桂(ニッキ)の落ち葉をもんでにおいをかぎ、見慣れない大きな松ぼっくりを手に乗せ、上を向いた花が咲くトチノキに注目し、虫が落ちてくるのを待っている食虫植物を見、ぽやぽやした白い花はミツガシワといって氷河期の生き残りなんですよーとか、そこに咲いているホシザキユキキノシタは筑波山にしかないんですよーなどなど、「ガイドさんいると違うなー」というお散歩を楽しみました。
園内にはなぜか国立博物館の標本資料が保存されているという建物があり、ほんの少しだけれどキリンやパンダ、くじらなどの標本骨格を見ました。
ここでいったんつくばに戻り、つくばセンターでばらけて適当に昼を食べました。
午後はまた8番バス停で集合します。
つくばサイエンスツアーの三か所目は 産業技術総合研究所 地質標本館
午後の一件目は産業技術総合研究所 地質標本館です。実をいうと私のメインです。
まず天井を見上げると地球の中から見上げた日本地図があります。白い玉は地震の震源です。
1階の展示室で日本列島にプロジェクションマッピングをして、アンモナイトらせんの階段を上り、第二展示室で元素周期表に合わせた標本をふんふんと眺め、太平洋の海底地形模型にプレートの沈み込みや熱水鉱床を表示させて遊び、気が済んだら、はっきり言って私の一押し、第三展示室へ行きます。
第三展示室には岩を薄くそいで顕微鏡で見た写真が展示されていて、ついでのようにその薄くそいだ石(薄片)で作った昆虫が展示されています。私はもうこれは芸術と言って良いというか言うべきだと思いますので釘づけです。いや、もうこれ、薄片の作り方の研究とか、本物にはかないませんがとか、そういうレベルじゃないよね。きれいな薄片を作るために開発した技術がうっかり芸術を超えてしまった感が満載です。ぜひ皆さんもじっくりご覧ください。
https://www.gsj.jp/Muse/story/src/story_006.pdf
後は歩き回りながら「折れるー沈むー割れるーきゃー」と心の中でひとしきり騒ぎ、落ち着いたら 産業技術総合研究所 サイエンススクエア つくば に移動です。
つくばサイエンスツアーの四か所目は サイエンススクエア つくば
ここで赤外線音声案内を借り、科学の歴史を見、長さと重さの話を聞いて、いやしロボットや創薬支援ベンチワークロボット「まほろ」を見て、ふらふらと歩きます。分子模型に対抗意識を燃やし、きらきらと虹色を放つなんかのウェハーを見て、「年代による音の聞こえの違い」に挑戦して全然聞こえないことに絶望したら、次に行きます。
つくばサイエンスツアーの五か所目は 筑波宇宙センター JAXA
到着したらまず外で原寸ロケットを背景に記念撮影ですね。
おおっと、こちら、株式会社青二プロダクションの神谷 浩史さんが案内する筑波宇宙センターバーチャルツアーです。神谷さん知ってるかな?むちゃくちゃ有名な人だよ。
fanfun.jaxa.jp
筑波宇宙センターJAXAの展示館は「スペースドーム」でお土産屋さんはプラネットキューブです。スペースドーム内は別のガイドさんが案内してくれます。ショップとスペースドームとは別に見学客用の休憩所もありまして、ちょっと座れて助かりました。中は出入り自由です。
朝九時に駅集合で夕方16時に駅で解散。周りを見ると小学校中学年くらいから高学年くらいが一番楽しんでいるようでした。もちろん、昔子供だった私も、しっかりと満足できるツアーでした。
ありがとうございました。
2023年05月07日